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EFOのゆくえ…

 前回、随分と前になるが

katsu-s.hatenablog.com

について書いた。

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 今回も一種の戯言として読んで頂ければ結構です。TBSラジオの長寿番組-“小沢昭一の小沢昭一的こころ”くらいのノリで読んでください。

テーマ曲も探しました↓

『小沢昭一の小沢昭一的こころ』 オープニング 再現 / BGM:耳コピ(DTM)

 そこで旧来のF3として馴染みきったF3(便宜的に旧F3)、ユーロフォーミュラオープン(EFO)と全日本F3選手権についての考察

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謎記事

いったいどう言う視点でこの様な記事を書くのかが疑問です。


多分、数少ない関係者の知り合いの声を拾っているだけだろうが、誤認情報を拡める体裁を取っているので始末が悪い。

ひとつずつ検証していく。

FIAが、この『F3』という規格を大きく変える判断を下しました。

これまでイタリアのダラーラの実質ワンメイクだったF3の規格を放棄。

かつて、GP3と呼ばれF1のサポートイベントとして開催されていたカテゴリーの運営権を手に入れ『FIA-F3』の名前を付けました。

まずFIAはF3の運営権を手に入れていませんし、今後も手に入れる必要すらないでしょう。
運営権は相変わらずブルーノ・ミッシェルが持っていますし、事実上F1が所有しています。
また規格を放棄と言う言い回しも『?』しか付かず、この記述に至った経緯を知りたいです。

しかし、リージョナルF3規格に則って開発された車両は2018年までのF3規則に比べタイムも遅く、同じF3でも「FIA-F3」からも運動性能も低くなっております。

当たり前でしょ?と言う話しです。
今年からのF3の年間予算は1.5-1.8億円くらい。
従来の8,000万円-12,000万円のF3とは桁が違います。
それじゃあ違うでしょ?
F4からの隔たりが大きすぎるでしょ?と言う事でリージョナルF3が設定されました。
また従来のF3もF4からのステップアッパーから見たら予算規模が大きすぎたのです(日本はそれほどは掛からない)。

元々、F4自体がルノーシリーズ潰しでした。
ところがあれほど優れたカテゴリーも少ない。
そこに英国勢が気が付いてリージョナルF3の基礎になるBritish F3を作った。
これは新しいルノークラスだったのです。

F4の一番の欠点はエアロダイナミクス。
ダウンフォースらしいダウンフォースを感じられず、メカニカルグリップとダウンフォースを組み合わせて走る現代フォーミュラには役が不足している。またデフが無いのも問題だった。
そこでMSVはF4のモノコックに旧F3のエアロダイナミクスを組み合わせたマシンを作った。
これが思いの外、良いパッケージでランド・ノリス、ジョージ・ラッセル、エナム・アーメッドなど、良いドライバーを排出できた。

これを見てF4とF3の隔たりの大きさに悩んでいたFIAがリージョナルF3構想に動いたのでしょう。すると結果的にルノー2.0やトヨタ・レーシング・シリーズもここに入ってきたのです。
つまりこのカテゴリーはルノーであり、これを旧F3と比較してどうするの?と言う話しです。

以前、書いた記事ですが、ぜひ読んで頂きたいものです。

katsu-s.hatenablog.com

それに対し、反発したレース運営やエントラントも少なくはありませんでした。

出なきゃ良いだけでは?
moto parkなんかは新たな投資をしたくないから、しないで済むカテゴリーへ行っている訳だし、“ミドルフォーミュラ界のガリバー”ことカーリンは持っているクルマを精一杯活用したいからそこに出ているだけでは無いでしょうか?

話を日本に戻しますと、全日本F3選手権は世界で唯一、旧F3規則に準じていながらF3を名乗っているカテゴリーなのです。

2019年は2018年のF3規則に則って開催することでFIAからも公認レースとして認められているわけですが、旧規定での開催も今シーズンまでとなります。

“公認レース”というのであれば、アイドラーズ以外はほぼ“FIAの公認レース”ですが???

なぜ、F3新規則であるリージョナルF3規則に準じたくないと考える人も少なくないのか。

それはこれまでの車両に比べ、数秒単位で遅くなるリージョナル規則がF3の本質である『ドライバーの育成』に適しているのかが疑問視されているからです。


FORMULA REGIONAL EUROPEAN CHAMPIONSHIP - RED BULL RING 13/07/2019 - HL RACE 1

残念ながら我々のファミリーであるエンツォ・フィッティパルディ君や目下リージョナルで連戦連勝中のフレデリック・ベスティ君、ライバルのUSレーシングから参加中のミック・シューマッハの従兄弟のデビッド・シューマッハ君は育っていないと言う事ですね。
大変に残念です。
プレマに翻訳してこのシリーズに参加するのを辞めるように言った方が良さそうです。

と、まぁ、やまもといちろう並にオチョくってやりたいところですが、問題は個人ブログでやっているのなら自由でしょう。
しかしもし自らがメディアを名乗るのであれば、キチンと連絡先を出して情報の責任の所在を固めるべきでしょうね。
ドメインなんかキチンと隠していますもんね。


プーマオンラインストア

吊るしのF3とオーダーメイドのF3

数年前、日本のふたつのチームからヨーロッパで走るF3車輌を買いたいと言う申し出を受けた。

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その当時、ウチのチームはヨーロッパF3で圧倒的な強さを誇っていたが日本からのオーダーと言う事であえてプレマ号は辞め、ハイテックに話しを入れた。
するとチームは自分に対して激怒。
怒られる理由が分からない。

あの当時、レギュレーションで禁止される前だった為、プレマ号は風洞実験にかけ、ありとあらゆる細かな改造(空力デバイス)が施されていた。一方でハイテックのクルマはほぼスタンダード。

あらゆるパーツで武装されたマシンは日本の独自のレギュレーションに照らし合わせると違反になる。従ってその追加パーツを外せばマシンのバランスは崩れる事は目に見えていた。
日本独自のレギュレーションとは“そこまでやったらお金が掛かるからヤメましょう”と言う自主規制に近いものだ。

完全武装したクルマからあれ外した、これ外したらどうなるか?
考えなくても分かる話しだ。

まして売る先はスーパーFJもまっすぐ走らせられないチームだ。
それであれば実績のある(当時の)Nクラスのチームにお金を払って結果を出し実績を作り、その後に(当時の)Cクラスへ行くべきと強く抗議した。

話しは戻るが日本のF3は日本F3協会がまとめている。
実質はルマン(チームルマンではない)が取り仕切っている。

インポーターが日本の経済バランスと(当時の)F3と言う車輌レギュレーションを鑑みて、エントラントの負担を軽減しながら展開するシリーズと、フェラーリやダラーラの風洞実験室を使って作り上げるクルマは当然違う。

そこにmoto parkやカーリンが入ってきたら、"そりゃ違うんじゃない?"と言う話しになる。トムスは国内で独自に開発する能力ががあり、当然、開発出来るところはするでしょう。
トムスは前にもFIA-F4で失格を味わった経験があるが、あれも製品ムラをキチンと整えた結果、レギュレーションをはみ出してしまった。

今回の件でだらしないのはJAFである。
抗議が出た。
『何だこんなドキュメンがあるんだ。あ!FIAのサインがある!!!じゃあこれに従って失格にしましょう』
じゃないんじゃないの?と思ってしまう。

それだったら私たちが日本F3協会の海外代理人を務めていた時に発覚したJAFのスーパーチョンボ、どうするのよ?となる。

吊るしのスーツとオーダーメイドのスーツ。
成りは同じでも袖を通したらその違いは一発で分かる。

もう今年からこの旧F3レギュレーションは事実上のリブレになっているんだから、日本独自のものとして形成すべきなんじゃないかな?

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