英国のチームと合弁
正式な話しになるかどうか分からなかったのでこのblogで書くのを避けていたが、詳しく確認したところ正式な打診の為、その申し出を受ける事を伝えました。
なのでここに記すことにしました。前段としては下記を参照してください。
詳しく言うとこのチーム(会社)の現オーナーの父君は75歳との事。BTCCの全身であるイギリス サルーンカー選手権で活躍した方であり、そのチームである。
近年は息子の代になり、ジネッタカップやMSV F4やBritish F3のチーム運営で活躍している。いかにも英国内の中堅チームといった風情のチームだ。
現代表の息子は若い時代に他のチームへ修行に行っていて、F3時代のマノーでエンジニアをしていた。その後、父君のチームに出戻り、今のポジションで活躍している。
出身ドライバーもなかなかのメンツ。
ポルシェのファクトリードライバーのニック・タンディー。何と言っても彼が一番の出世頭だろう。ポルシェのファクトリードライバーでルマンの覇者ならそれ以上の説明はいらない。
BMW i ANDRETTI MOTORSPORTで活躍するアレキサンダー・シムス。彼はセオドールレーシングの姉妹チーム ステイタスGPのGP3で問題を起こした日本人選手に代わってドライブした縁あるドライバー。
UKのポルシェカップ、ブランパンGTのプロ/アマでタイトルを取り、現在アストンのTF SPORTからブランパンに参加中。
セブもステイタスGPでGP3を走ったドライバーなので良く覚えている。あの時はエステバン・オコンやリッチー・スタナウェイと同じくジェミーキャピタル/チームロータスでマネジメントしていましたね。現在はベントレーのファクトリードライバーです。
日本のF3にも参戦。その後、英国でニッサンのファクトリードライバーになりMOTULカラーのGT-Rをドライブ。今シーズンはRJMのNSX GT3をドライブしています。
彼女も良く知っているドライバー。ステイタスGPからGP3を走り、後にMRFでライバルとして闘いました。今シーズンはw-seriesで活躍しています。
出身ドライバーの実績はシッカリしている。またファクトリーは自社ファクトリー。トランスポーターや機材は言う事無し!強いて言うならマーケティングやPRがやや弱いと。
今年の誕生日をきっかけに父君が引退する事を決めていて、その代わり新しいパートナーを決めて事業を継続しなさいと言う事で声を掛けて頂きました。
とりあえず60日間の優先的覚書きを交わしたので、これから詳細を詰めていく。8月末までに契約書を交わせれば良いか?と思っている。
まさか自分達が英国のチームのシェアホルダーになるとは思わなかった。自分達で会社作って…は考えていたがそこに掛かる労力を考えると二の足を踏んでいたのは事実だ。
今後を簡単に話し合った結果、彼らはアジアに進出したいと言う希望もあり、英国F4、アジアでブランパンGT/ALMSの他、こちらの希望で欧州でヒストリックレーシングをやろうと言う方向で合意した。
契約したらシルバーストンビジネスパークに第2工場とマーケティング部門を設置したいと考えている。
日本人が外国のチームにカネだけ払って参加する方法。借りたマシンを置いておいて、レースのたびに現地へ赴き参加する方法。
日本人としてどこまでやるか?は大きなテーマだが、ついに海外の伝統あるチームから経営者として迎え入れられるところまで来る事ができた。
良い話しになりますように。