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リッチエナジーねぇ 後半戦

前半部分はこちら
katsu-s.hatenablog.com
に書いております。
なおここに書いてある事は筆者のモーソーである事をご理解ください。

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仮説-1.そもそも両者の間にスポンサー契約は無かった。
仮説-2.リッチエナジーはRBのOEMかも?
仮説-3.そもそもこのプロジェクトはハースとリッチエナジーとのブランディングIPOだった?

仮説-1.
おそらくスポンサー契約と言うのは表向きでしょうね。実際はカネは動いていないのだと思います。なぜなら今回、少なくともリッチエナジーとチームとの間にはカネに関してのネガティブな情報が1mmも出てないからです。

しかしもっと大事な事は、チームにとってのカネになるメインディッシュであるサイドポンツーンは全く手付かずになっています。

サイドポンツーンはチームにとって資金の命綱。
ココを最初から売って無いですからね。
ハースは自己資金で出来るチームで、少なくともハシタ金で売り渡す様なチームではないです。

フェラーリのMission Winnowを見たら分かります。
タイトルスポンサーと言いながら、開催国によって貼ったり剥がしたりするスペースって大体エンジンカバー界隈なんですよ。
貼っても剥がしても影響少ないから。
逆にサイドポンツーンは三社で割ってでも確実にカネに換えていますからね。

じゃあどうして?と言うと、今のアメリカのエナジードリンク市場はカネになる木なんです。

Discoveryチャンネルでお馴染みのGasMonkey Garageもエナジードリンクのロイヤリティで莫大な利益を得てます。

なので仮説-2を飛ばして仮説-3に行きますが、確実にリッチエナジーとハースの親分はある事に同意していたのだと思います。

それはリッチエナジーとチームのブランディングを統一させ、F1で世界的なプロモーションを仕掛ける。
それはむしろ販売網が出来上がっていないブランドの方が助かる訳ですよ。
だからリッチエナジーじゃなくても、ドリンクでもサプリメントでも勃起王でもナンでも良かった。
で、それを買いたいと申し出るサプライヤーを期待する。
ペプシやビールメーカー、各国のビバレッジ会社なんか、常に話題性のある世界的なブランドを欲しがりますからね。
またそれを売るだけの販路を持っています。
一度でも販路に乗れば永遠にカネを刷り続けてくれる造幣局みたいなもんなんです。

普通、スポンサー費は契約時に50%。
6月、9月で残金が支払われます。
ハースの規模からしても15〜35億円はするでしょう。
なので最低でも7.5〜17.5億円は契約時に払う必要がある。
が、しかし最近の報道を見るとそうとは思えない感じが強い。

昨年、フォースインディアが4〜5月に掛けて資金が底をついていました。
いくつかのパーティーが買収交渉をしていて、私もその一つのあるグループにおりました。
その時の財務状況は酷いもので、F1からのスターティングマネーが支払われないと今にも潰れそうな状態でした。

その時、フォースインディアはリッチエナジーと話をしていました。
しかし決裂。
仮にスポンサー側の立場として考えると、あの時のフォースインディアは間違いなく今のハースより安く手に入れられたはず。
なのになぜ決裂したのか?

もしそれが前記の理由だったら?
つまり自らはカネを払わずにロイヤリティを分け合うのがプライマリーターゲット。
その為にはフルブランディングが必要だった。
しかしフォースインディアはBWTと複数年契約をしていてブランディングは変えられない。
しかもスグにゲンナマが欲しい!となればもう別れるしかなく、その真意を知らずに純粋にスポンサー或いは買収と思い込んでいたフォースインディアは破産→差押えのBプランを選択せざるを得ない状況に追い込まれた。
これが真実じゃないかな?

さぁ、永遠の造幣機を手にしたと思っていたリッチエナジーとハースはアタマから氷水をぶっ掛けられる様な事態に追い込まれる。

それは商標権違反の裁判。

これは想定していなかったはず。
この裁判でリッチエナジーはその会社の存在自体が世間に丸裸にされた。

これらの流れを知ったRBはもしかして非常に不愉快な思いをした???

それが仮説-2に行くのです。

このRBあたりからしたらふざけた行為(アイデア)と思える仕掛けに少量生産でラインを分けてあげていた。
『新しいメーカーが来て市場を潤すのなら協力しよう』と。
ところが全容を知ってすっかり利用されていたと理解したRBは裁判を仕掛けてリッチエナジー社を丸裸にした。
オフィスがアパートの一室だった事など、リッチエナジーにとって“知られたくない事実が世間に出てしまった”。
訴えてきたのが自転車メーカーではあるが、裏で糸を引いていたのはF1の偉い方々だった。

仮にそうだとすると記事の中にある
“裁判はホワイト・バイクス側の勝訴に終わり、判事はリッチ・エナジーがロゴを盗用したことを実質的に認定した。さらに判事は、ストーリーCEOを「信用できない人物」と呼び、ハースのF1マシンも含めて問題のロゴの使用を禁止するとともに、7月18日までに製品の販売実績とF1チームへの資金提供の詳細を開示するよう命じている。”
www.as-web.jp
ー引用 AS-web

そして最初にこの件を知った時から引っかかっているこのフレーズ
「F1の政治とポリティカルコレクトネスにおける姿勢も、我々のビジネスにおける妨げになっている」
www.as-web.jp
ー引用 AS-web

最初、『どうして自転車屋との商標権の争いにF1の政治ーそれはリバティやF1において大きな力を持った人を指すーと言う文言が出るのか?』とさっぱり分からなかった。

しかし前記の様に話しを仮定すると、確かに"F1の政治"と言う文言が出ても不思議ではない。
まして今のリバティは米国の会社だ。
今、うちはスイスの金融会社と付き合っているが『米国の人や米ドルは無しね』と最初に言われている。
この“出どころ不明になりやすい”カネの出どころを巡って、自転車屋の裏にF1株式会社が。
その後ろにはまた米国の捜査機関が控えていてもなんらおかしくない。

そしてハースもまたアメリカ企業である。

と言う“真夏の夜の夢”でした。

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